【切り替え可能】pyenvでPython3系とAnacondaの両方をインストール for Mac
スポンサーリンク
以前、MacにPythonとAnacondaの両方をインストールし、自由に切り替えられるようにしたので、備忘録として記述します。
これからやること[ 目次 ]
- STEP0 : 現在のPythonバージョンを確認
- STEP1 : Homebrewをアップデート
- STEP2 : pyenvをインストール
- STEP3 : pyenvの設定(環境変数)
- STEP4 : Pythonのインストール
- STEP5 : Anacondaのインストール
- STEP6 : バージョン(Python→Anaconda)を切り替える
※Homebrewはインストール済みとする
(2019/02/09 追記)
Homebrewのインストール方法についても書きました。まだの方はこちらもどうぞ。
ahrk-izo.hatenablog.com
スポンサーリンク
STEP1 : Homebrewをアップデート
まずバージョン確認
$ brew -v Homebrew 1.7.6 Homebrew/homebrew-core (git revision f3d5a; last commit 2018-09-28)
アップデート
$ brew update
またバージョン確認
$ brew -v Homebrew 1.7.6 Homebrew/homebrew-core (git revision 0f12eb; last commit 2018-10-02)
バージョン変わらず。最新だったか、よし。
STEP2 : pyenvをインストール
とりあえず、バージョン確認してみる
$ pyenv -v zsh : command not found: pyenv
zshにはそんなコマンドねぇ!って言われた。
インストールしてないからしょうがない。入れる。
$ brew install pyenv
...(割愛)
インストール完了
バージョン確認
$ pyenv -v pyenv 1.2.7
OK
STEP3 : pyenvの設定(環境変数)
以下のコマンドを実行
$ echo 'export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv"' >> ~/.bash_profile $ echo 'export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile $ echo 'eval "$(pyenv init -)"' >> ~/.bash_profile $ source ~/.bash_profile
これらのコマンドについて少し解説。
ざっくり言うと、
実際に、コマンド実行前と後で、.bash_profileのファイルの中身を比較してみる
[実行前]
$ cat ~/.bash_profile export PATH=/usr/local/bin:$PATH export PATH="$HOME/.rbenv/shims:$PATH" eval "$(rbenv init -)"
※ファイルの中身はぼくの環境の場合です
[実行後]
$ cat ~/.bash_profile export PATH=/usr/local/bin:$PATH export PATH="$HOME/.rbenv/shims:$PATH" eval "$(rbenv init -)" export PYENV_ROOT="$HOME/.pyenv" export PATH="$PYENV_ROOT/bin:$PATH" eval "$(pyenv init -)"
うん。これで環境変数の設定が完了。
ターミナルを再起動。
一応、環境変数の「PATH」も確認する
$ echo $PATH
うん。pyenvのが反映されている。
ちなみにぼくは、ターミナルはZshというのを使っていて、Zshでは「~/.zshrc」を読み込むので、このファイルの最後に、
source ~/.bash_profile
というのを記述して、Zsh起動時に、「~/.bash_profile」を読み込むようにしている。ターミナルはiTerm2(余談)
STEP4 : Pythonのインストール
先程インストールしたpyenvでインストールできるPythonのバージョンリストを確認
$ pyenv install --list
※Python3系もあるし、anacondaもある
まずはPythonをインストール
この時点の最新は3.7.0のようなのでそれを。
「-dev」がついているのは開発中なので、それは避ける
Python3.7.0のインストール
$ pyenv install 3.7.0
失敗した!
... BUILD FAILED (OS X 10.13.6 using python-build 20180424) ... zipimport.ZipImportError: can't decompress data; zlib not available make: *** [install] Error 1
どうやら「xcode command line tools」がインストールされていなかったらしい
せっかくなので、xcode command line toolsのインストール方法も記述する。
$ xcode-select --install
「インストール」
「同意する」
「完了」
念の為、ターミナルを再起動して、もう一度Pythonのインストールする。
$ pyenv install 3.7.0
今度は成功!
pyenvでインストールされたリストを確認
(この時点ではまだPythonのバージョン切り替わってないよ)
$ pyenv versions(set by /Users/(ユーザー名)/.pyenv/version) * system 3.7.0
よし。インストールされてる。
現在はまだ、「*」はsystemのほうにある。
まだPythonバージョンは切り替わってないので、これを3.7.0のほうに切り替える。
pyenvでバージョンバージョン切り替えて、Pythonのバージョン確認
$ pyenv global 3.7.0 $ pythone --version Python 2.7.13
おや?バージョン変わっていない
ってもう何度も引っかかってるやつ。
ターミナルを再起動してもう一度バージョン確認
$ pythone --version Python 3.7.0
よし。OKに
いよいよ本命のAnacondaのインストール
スポンサーリンク
STEP5 : Anacondaのインストール
もう一度pyenvでインストール可能なリストの確認
$ pyenv install --list
Anacondaの最新は3-5.2.0か。
インストール
$ pyenv install anaconda3-5.2.0
成功
インストールされたpyenvのバージョン確認
$ pyenv versions system * 3.7.0 (set by /Users/(ユーザー)/.pyenv/version) anaconda3-5.2.0
インストールされてる(切り替えはまだされてない)
ちなみに今更だが、Anacondaとは?
Anacondaとは、標準のPythonに数値演算やデータサイエンス、機械学習などでよく利用する機能を組み込んだ特別版のPython。
より強力なPythonということで「大蛇」という名前がついているようだ。
参考:「みんなのPython [第4版]」
STEP6 : バージョン(Python→Anaconda)を切り替える
もうPythonインストールのところでやっているコマンドだけど
$ pyenv global anaconda3-5.2.0
もう一度pyenvのバージョン確認
$ pyenv versions system 3.7.0 * anaconda3-5.2.0 (set by /Users/(ユーザー)/.pyenv/version)
切り替わった
最後にPythonのバージョン確認
$ python --version Python 3.6.5 :: Anaconda, Inc.
OK!(今回はターミナル再起動しなくてもよかった。違いはわからんけど)
これでpyenvでインストールしたバージョンは、以下のコマンドで2系でも3系でもAnacondaでも自由に切り替えられる!
$ pyenv global ***
以上。
- 作者:柴田 淳
- 発売日: 2016/12/22
- メディア: 単行本